ガチャ理論(応用編)|メニュー
4.ブロックの応用
ブロックの基礎では、ブロックの動き方や手の使い方、力の入れ方など基本的な内容を記載しました。
このページでは、応用編として
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ブロックの役割
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相手アタッカーへの対策
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相手との駆け引き
など、より実践に近い内容を記載していきます。
なお、ブロックの応用に関しては、理論的なことが多くなりますので、文字ばっかり
です。ご了承ください。
目次
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まずやるべきこと
・相手の高さを把握する
・相手との相性を考える
・相手の得意コースを把握する -
相手チームの分析と駆け引き
・vs セッター
・vs アタッカー -
止めるだけがブロックではない
・味方レシーバと連携する
・最短距離でレシーブする
・ブロック吸い込み練習 -
1枚ブロックのスタンス
・基本的には勝負する
まずやるべきこと
ブロックをする上でまずやっておかなければならないのが、相手のアタッカーを分析することです。
自分の地区での大会などでは、よくあたる相手についてはある程度情報があるかもしれません。
その場合は、事前に傾向と対策が準備できるのでやりやすいかと思います。
それ以外(対外試合や年1などの大きな大会)では、相手アタッカーの情報が少ないので、その場で出来る限りの対策を立てなければなりません。
ここでは、最低限は把握しておくべき内容として、
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相手アタッカーの打点(ネット通過点)の高さ
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相手アタッカーのタイプと自分との相性
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相手の得意とするコース
の3つを挙げておきます。
相手の高さを把握する
相手を分析する際に、まず始めに把握しておきたいのが
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相手アタッカーの打点の高さ
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アタックがネットを通過する時点の羽根の高さ
です。これをもとに、
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単純に、自分がブロックに跳んで相手の打点に届くのかどうか
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ネットの通過点で羽根に触る事が出来るのかどうか
を判断します。判断基準は、
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まぁ、普通に届くかな
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頑張って踏み込めば届く
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どう頑張っても届かない
の3段階くらいで良いでしょう。
1の「普通に届く」場合、相手アタッカーとの相性を考えてブロックで点を取っていくかどうかを考えます。
2の「頑張れば届く」場合、相手アタッカーとの相性、およびセッターの技術やメンタルを考えてブロック勝負するかを考えていきます。
※セッターの技術、メンタル面については後ほど、「vs セッター」で記載します。
ざっくり言うと、頑張ったら届く=遅れてしまうと届かないということなので、きちんと遅れずにブロックに入れるかどうか、というのを判断基準に入れます。
2でセッターのトス回しが上手かったり、3の場合は、届かないものはしょうがないので、味方レシーバーとコミュニケーションをとり、「届かないから上抜かれるのはお願い」する必要があります。
相手との相性を考える
相手アタッカーの高さの把握と同時に判断しなければいけないのが、相性です。
相性とは、
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相手アタッカーの型
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ブロッカーのスキル
から判断します。
1.相手アタッカーのタイプについて
これは、大きく分けて4つ
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がむしゃら型
ブロックもレシーバーも見ることなく、ただ打ってくる -
パワー型
ブロックはある程度見えているが、パワーで押してくる
ただし、気まぐれでブロックを外したりアクセントをつけてくる -
テクニック型
ブロックやレシーバーをみてコースをついてくる -
万能型
ブロックやレシーバーをみつつ、空いている時は叩き、コースも打ち分けられる
2.ブロックのスキルについて
これは、
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カウンター
叩いてくるアタックを止める
後述する「反応」スキルが高い人に多い傾向がある -
テクニック
コースを抜こうとするアタックを止める
ブロックの手を見えやすくし、外したところをブロックを動かして止めたりする -
サポート
相方のブロッカーに合わせて揃える
ブロックを動かしたりした時に間を埋めてくれたり、縁の下の力持ち -
レシーブ連動
あえて止めに行かずコースを絞る
レシーバーが優秀な場合などに、影で活躍 -
予測
相手チームの状況やアタッカーの状態を加味してコースを予測する -
反応
相手アタッカーを見てからブロックを後出しできる
などなど、いろいろあると思います。
自分のブロックのスキルとして、上記のどれが出来るかを理解して、相手のアタッカーとの相性を考えます。
なお、ブロックのスキルに関してはタイプというわけではないので、
カウンターもレシーブ連動も出来て、予測もできる。といったように複数持っている場合が多いです。

表で見ると、「反応」のスキルが高い人はやはりブロック上手いです。
ある程度どのアタックにも対応できてしまいます。
高さも出せるブロッカーだと、なお優秀なブロッカーと言えそうです。
ただし、反応スキルが高い人は、ブロック勝負を好みますので、レシーブ連動は苦手な傾向があります。
ブロックのみで勝負を決めてしまうワンマンチームになる事が多いですね。
勝つも負けるも、その人の調子次第。
ちなみにガチャのブロックについては、以下のような感じです。

コースを打ち分けてくるアタッカーに対してと、相方ブロッカーへのサポート、レシーバーとの連動が得意のようです。
ブロックは後出しではなく、ある程度状況を予測してコースを絞るタイプ。
逆に言うと、パワーヒッターや下に叩いてくるアタッカー、とっさにコースを変えてくるタイプは苦手としているブロッカーですね。
このタイプのブロッカーは、テクニック型のアタッカーを得意とします。
逆にパワー型は不得意なので、違ったタイプのブロッカーと組んで穴を埋めあうのが理想的です。
相手の得意コースを把握する
どんなアタッカーでも、ある程度得意なコースというものが存在します。
パワー型のアタッカーは特にわかりやすいですね。
万能型、テクニック型のアタッカーについては「好んで打つコース」と言っても良いかも知れません。
アタッカーのタイプ別に、得意コースの把握の仕方を紹介します。
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がむしゃら型
得意コースというのはないかも知れません。。。
ただ、がむしゃらに打ってくるのでコースは同じになりやすいです -
パワー型
一番自信を持って力が入るポイントが必ずあります。
アタッカーの個性にもよりますが、下に叩いてくる事が多いです -
テクニック型
テクニック型は打ち分けは得意ですが、パターン化されている事が多いです。
ストレートはこの辺、上はこの辺、クロスはこの辺など。
その中でも、「困った時のココ」というのを持っているので、大事な局面でそのコースに頼る傾向があります。 -
万能型
テクニック型+パワー型と思っていてよいでしょう。
「困った時のココ」or「ぶっ叩く」として考えます。
それぞれ攻略法としては、
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がむしゃら型
無理をせず、打って来そうなコースに手を出しておきます。
コースが変わっても、アタックの当たり所がズレただけ。我慢して待ちます。 -
パワー型
一番好きそうなポイントで仕留めます。
別のコースに打ったり散らしたりする可能性もありますが、必ず好きなところに叩きたくなるタイプです。 -
テクニック型
ある程度ブロックは避けてきますので待っていても当てられません。
逆に、パターン化された中の1つを消して(あえてブロックを見やすくして)それに対して避けるパターンのコースに後出しして止めます -
万能型
テクニック型と似ていますが選択肢が多いです。
反応スキルが低い人は、ブロックだけでは分が悪い。
叩いてくるところはブロックが担当して、コースはレシーバーと相談など、チーム全体で作戦を練る必要があります。
相手チームの分析と駆け引き
ブロックにおいて、相手アタッカーの情報分析の他に重要となるのが「相手プレーヤーとの駆け引き」です。
ここでは、
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vs セッター
⇒セッターの分析と、トスに対するブロッカーの動き -
vs アタッカー
⇒止めに行く?泳がせる?といったアタッカーとの駆け引き
について記載します。
vs セッター
相手セッターに一番近い位置にいるプレーヤーが、ブロッカーです。
相手のセッターの分析と、ブロッカーが覚えておいて役立つことを記載します。
基本的には、ブロックの基礎で書いた項目をしっかりと行っていれば良いですが、状況によってはブロッカーに有利となる事もありますので、参考にしてみていただきたいです。
まずは、相手セッターを分析していきます。
具体的には、
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トスの質
⇒高いトスなのか速いトスなのか
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フォームのわかりやすさ
⇒トスまわし(ライト/レフト)をする際のフォームがわかりやすいかどうか
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セッターのメンタル
カットが乱れた時やトスミスの後など、レフトオープントスで「置きにいく」タイプか、逆を攻める「強気な」タイプか
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セッターの状況判断力
⇒ブロックを外すために、ブロッカーの位置や動きを把握してきているか
などです。
これも、事前に試合が見られるなら見ておいたほうが良いです。
初めての相手で、1試合目の場合などは、試合前のパス練習などを見て技術があるかどうかくらいは見ておきます。
後は、実際に試合の中で情報収集していきます。
1.トスの質
まず、セッターが高いトスを上げる場合。
この場合は、分析は不要です。トスへの対応も特別考える必要はありません。
分析をしなくても「ブロックの基礎」が出来ていればどのトスにも対応できます。
次に、セッターが速いトスを上げる場合。
速いトスまわしをする場合、セッターとアタッカー双方の技術を考慮します。
なぜなら速いトスまわしは、どちらの技術(センス)も必要な上、ある程度の練習量がないと安定しないからです。
速いトスまわしを組み込んでくる相手で安定感がなさそうな場合、ほっときましょう。
勝手にミスをしてくれますので、通常のトスへの対策に集中したほうがよいです。
安定感があり、速いトスを多用してくる相手への対応については、
1つの方法として、「マンツーマン」というのがあります。
※相手アタッカー2枚、味方ブロック2枚を前提とした話です
速いトスの場合、よほどの実力者でない限り、実はアタッカーの打てるコースも限られてきます。
ライトレフト双方にがっちりついて、1対1で勝負したほうが安定することもありますので、選択肢の1つとして頭に入れておくと良いです。
下手に両方2枚つこうとして、身体が流れてしまってグダグダになるくらいなら試してみてください。
よくある傾向としては、ライトが速くてレフトはオープントスというのもあります。
この場合も、ライトはマンツーマン、レフトは間に合うので2枚合わせるといった対策も有効だったりします。
2.フォームのわかりやすさ
大前提として話をすると、どちらに上げるかまったくわからないフォームでトスを上げるセッターは、ほぼいません。
ブロックの基礎でお話したように、トスを上げる前のセッターをじーっと見ていれば、どちらに上がるかは大体わかります。
その上で、相手セッターを揺さぶってトスの精度を下げるために、
セッターをみてある程度トスの方向がわかったら、先にがっつり動いてしまう。
ということをしてみるという方法があります。
思ったとおりの方向にトスが行けば綺麗に揃ったブロックを作ることが出来ますし、
逆方向に行ったとしても、本来上げるフォームから無理やり逆に上げているので精度は低くなります。
※トスの基礎参照
ただしこれは、イチかバチかでやるのではなく、あくまでフォームを見て上がる方向を判断できる相手で行わないと効果は薄いので注意が必要です。
3.セッターのメンタル
簡単に言ってしまうと、相手セッターが「勝ち気かどうか」です。
「置きに行く」タイプのセッターの場合、ミスの後やカットが乱れた場合などは
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レフトオープンに上げる
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エースに何とかしてもらう
の2択ですので、速めに動いてしまっても大丈夫でしょう。
「勝ち気」のセッターの場合、技術が高ければどこにでも上げてしまいます。
ただし、相手のトスを予測する方法はあります。
(実は強気の方がやりやすかったりする)
強気で技術があるセッターの傾向としては、
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アタッカーがブロックされたりミスした場合、次も同じアタッカーに上げる可能性は通常よりも高くなりやすい
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カットが乱れた場合、よほど上げづらい場合を除いてライトに上げやすい
などです。しれっとブロックの初期位置を調整しておきます。
おまけとして、
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アタッカーが連続で2度ミスしたら、そのセットは(1枚の時以外は)上げる可能性はかなり少ない
というセッターも結構います。
覚えて置いて損はないと思います。
4.セッターの状況判断力
相手ブロッカーの状況を判断してあげるセッターの場合、速めに動いてしまうと逆に上げられてアタッカーをフリーにさせてしまうことがあります。
こういうセッターに対しては、初期位置の微調整(本格的に動く前の位置調整)は行わないほうが無難です。
序盤や通常ラリーの際は、きちんとトスの方向を確認してから動いたほうが良いでしょう。
ただ、状況判断を行う=最適なアタッカーに上げるという事ですので、結構セオリーどおりの動きをしてくれるというのも特徴的です。
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基本的にはブロックを外してトスをまわす
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通常時はセカンドアタッカーも均等に使ってくる
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勝負どころではブロックにつかれていてもエースに上げる
などなどですね。
インディアカのアタッカーはローテーションによってレフトもライトも両方打つ事がほとんどです。
アタッカーは、ライトアタックよりもレフトアタックの方が慣れていて打ちやすい人が多いです。
上記のセオリーで考えると、
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勝負どころで
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アタッカーが2枚使えて
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エースがライトにいる
この場合で、あえてブロックの初期位置をレフト側に寄せておくと、
セッターは、ほぼ確実にライトに上げる事になります。
上げる瞬間にブロッカーはライトに動き出してしまいましょう。
相手の状況判断力を逆手にとってトスを限定し、こちら側も勝負を仕掛けていくこともできます。
vs アタッカー
アタッカーのタイプ別の対策については先ほど書きましたが、ここではブロッカーの永遠のテーマである、
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止められるならガンガン止めに行く?
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止めに行かずに泳がせる?
について書きたいと思います。
まず、がむしゃら型のアタッカーについては駆け引きも何もあったものではないので、割愛します。
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パワー型との駆け引き
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テクニック型との駆け引き
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万能型との駆け引き
について、それぞれ書いていこうと思います。
1.パワー型との駆け引き
アタッカーとの相性や、相手の得意コースの部分で触れましたが、パワー方のアタッカーは、
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多少ブロックが来ていたとしても、自身があるコースは構わず打ってくる
事が多いです。
そしてがむしゃら型とは違って、ある程度アタックを散らしたりもしますが、最終的には得意なコースに戻ってきてくれます。
これはどういうことかというと、
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決まっているうちは、ブロックお構いなしにガンガン打ってくる
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ブロックにつかまったら散らして「本当は打ちたいコース」を空けようとする
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ある程度散らしたら、また得意なコースに打ち込んでくる
ということが多いです。
ブロックにつかまった時に、あえて同じところを抜こうとブチ込んでくるタイプに関しては、このサイトでは「がむしゃら型」と呼んでいるので対象外です。
普通にじゃんじゃん止めましょう。
このタイプとの駆け引きでのテーマは、
1発目からブロックを勝負しに行くかどうかです。
ブロッカーだけで何とかする場合、1発目に勝負に行って止めることが出来たとすると、その後は散らされてしまいます。
そうするとブロックしづらくなってしまうのも確かなので、人によっては
-
気持ち良いところを序盤は打たせておく
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勝負どころで確実に仕留める
という方法を取ることもあります。
これはこれで、正しいと思います。勝負どころで仕留めて流れを引き寄せるのは大切なことです。
ただ、ガチャ理論としては、
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まず、1発止めちゃおう
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散らされたら、レシーバーに頑張ってもらおう
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結局帰ってくるので、得意なコースで我慢して待つ
が、最も効率的であると考えます。
レシーバーに頑張ってもらうというのは他力本願な気がしますが、
パワー型は、テクニック型、万能型と違って、
散らすためのアタックの引き出しが少ない
のが特徴で、味方レシーバーときちんと対策を話し合って、コースにがっつり入ってもらえば結構拾えてしまうことが多いためです。
レシーバーに拾ってもらったら、最終的に得意なコースを打ってくるので「お帰りなさい」です。
ちなみに、散らして打ってくるアタックも止められる「反応型」ブロッカーがいれば、駆け引きなんていりませんw
2.テクニック型との駆け引き
テクニック型のアタッカーは、基本的には
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ブロックを外して打つ
-
レシーバーを外して打つ
という攻撃の方法をとります。
高い技術を持ったテクニック型の場合、ブロックやレシーバーの動きによってその場で打ち分けるということも出来ますが、
多くの場合は、毎回相手のブロッカーやレシーバーの動きを見ながら随時対応するということはしません。
ではどうするかというと、
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相手ブロッカーの動きのパターンをインプットする
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相手レシーバーの動きのパターンをインプットする
この作業を行いながら
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おそらく次は、ここに打てば決まるな
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いったん、ここに打っておいた方がいいかな
というのを判断して打つことを基本としています。
そして、テクニック型全般に言える事としては「ここのコースは安全」という自分なりのパターンをいくつか持っているということです。
パターンとしては、
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普通のアタッカー:2~3
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上手なアタッカー:4~5
くらいでしょうか。上下左右の打ち分けのパターンを持っているプレーヤーは上手なテクニック型と言えそうです。
ただ、4~5パターン持っていても、試合では3パターンくらいをメインに使うことが多かったりもしますが。。。
テクニック型で最も特徴的なのは、
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他のタイプのアタッカーよりも、相手にブロックされたりレシーブされるのを極端に嫌う
という事が多い点です。
ブロックやレシーバーを外すために考えて打っているはずので、対応された時のダメージが大きい。
また、テクニック型のアタックは「軽い」事が多いです。
(それ故に、ブロックやレシーバーを外す必要がある)
パワー型や万能型と比べてアタックに威力(重さ)が足りないため、コースが読めればブロックも押されることはなく、レシーブで弾いてしまうことも少ないです。
テクニック型との駆け引きのテーマは、
いかに相手のパターンを消していくかになります。
そのために、まずは見せるためのブロックを作ることです
相手アタッカーに「わかりやすい」「見やすい」ブロックを作ります。
具体的には、相手がアタックを打つ前から綺麗にブロックを作っておき、認識しやすいようにしておきます。
こうすることで、とっさの判断ではなく、ある程度余裕を持って相手アタッカーはブロックを外すことが出来ます。
逆に言うと、綺麗にブロックがついている部分のパターンは「消えた」事になります。
テクニック型はそこを避けるように打ってくるので、「消した」コースではない場所にブロックを動かして止めに行きます。
例えば、
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ストレート側を「見せて」クロスを止めに行く
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間を空けたブロックを「見せて」アタック時に閉める
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クロス側を「見せて」ストレートを止めに行く
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下をケアしたブロックを「見せて」遅れて跳んで上を止める
などです。
アタッカーの技術(引き出しの数)にもよりますが、ストレートに上手く打てるアタッカーは、
-
クロス側を「見せて」ストレートを止めに行く
のが効果的です。
理由としては、クロスアタックの場合、ケアしなきゃいけない範囲が広いが、ストレートは狭いため。
「見せる」ブロックをクロスにおいておくと、テクニック型はクロスで勝負するよりストレートの方が安全なので、狭いストレートを打ってくれます。
本当はクロスでも抜ける場所はありますが、ストレートを選択することが多い。
ブロックを動かして止めに行く場合は、ストレートを狙うのが良いと思います。
どの方法にしてもブロックすることが出来たら、テクニック型アタッカーは捕まったコースに2度打つことは少ないので、他のパターンで勝負していきます。
これを繰り返すことで、テクニック型アタッカーの選択肢を通常より少なくした状態で、試合を優位に運ぶことが出来るようになります。
3.万能型との駆け引き
万能型との駆け引きについて。
万能型といっても、
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パワー寄りの万能型
基本的にはパワー型のように打ってくるが、散らす時のパターンがテクニック型ばりに多い -
テクニック寄りの万能型
基本的にはテクニック型のように打ち分けるが、多少ブロックやレシーバーがケアしていても構わず決めてくる -
バランス型
状況によってパワー寄り/テクニック寄りを切り替えてくる
と、系統的に分かれることが多いです。
駆け引き的にはパワー型やテクニック型で書いたことを総動員する必要がありますが、
後述する止めるだけがブロックではないを参考にして、チーム全体で対策を取っていく必要があります。
止めるだけがブロックではない
ブロック動作の役割として「相手のアタックを止める」と言う事が挙げられますが、
実際のところ、それ以外の役割の方が多いです。
ここでは、
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レシーバーと連携するためのブロック
-
最短距離でレシーブするという考え
について記載していきます。
レシーバーと連携する
そもそも、1セット(18点 or 21点ラリーポイント制)において、
ブロックでのポイントは優秀なブロッカーがいたとしても、多くて4~5点ほどです。
普通なら2点取れれば良い方です。
それ以外は、アタックでのポイント、相手のミスでのポイント、アタックレシーブからつないでのポイントになります。
相手のアタッカーがバシバシ叩いてくるような場合を除いては、ブロックよりもレシーブで得点を重ねた方が良い場合が多いです。
そういった状況では、ブロッカーは
アタックを止めるのではなく、レシーバーが拾うコースを限定する
という意識を持つことが、チームとして得点を取るチャンスが増えます。
ここで大事になるのは、レシーバーと、もう1枚のブロッカーとのコミュニケーションです。
まずは相手アタッカーと味方レシーバーの相性などで、
このアタッカーの攻撃は、拾いやすいかどうか。を確認します。
実際に相手アタッカーにアタックされたら、
今のは拾いにいけるかどうか。を確認し、
拾えそうならそのままブロックを変えない。
レシーブが厳しそうなら、そのコースはブロッカー同士話し合って手を出してみる。
などの取り決めを毎回行っていき、役割を分担していきます。
これはもう、1ローテごとに毎回しつこいくらいやってください。
そして、役割分担を行う際、レシーバーやブロッカー自身の技量によって出来る範囲、
出来ない範囲があるため、どちらも出来ない範囲のものも出てきます。
無理矢理に役割の範囲を広げて本来出来ることまでも疎かにしてしまうくらいなら、
そこはキッパリ割り切って、
-
相手に良いプレーをさせないためにサーブを工夫する
-
チャンスの時に確実に得点できるようにする
ために意識を集中させた方が良いです。前向きにあきらめる事が重要。
最短距離でレシーブする
相手のトスが乱れたり、離れたりした場合、レシーバに任せてブロッカーは手を出さない。というのを良く見ます。
その時のブロッカーは、ディフェンスとしての役割をせずに次の攻撃準備に入ってしまうことが多いです。
これは非常にもったいない行為で、本来は、ブロッカーも
最短距離でのレシーバーになる
という意識を持つ事が大切です。
レシーバーになると言いますが、後ろに引くのではなく、
「形としてはブロックを行う」です。
ブロックの時の「手の力の入れ方」でも少し解説しましたが、
相手アタッカーが強く打ち切れない場合、ブロックでアタックコースを消すと同時に、
ブロックの手の力を抜いてアタックを吸収し、ワンタッチ後に自分で拾う意識を持つようにします。
特にトスが離れて緩いアタックが来る場合などは、
アタックが打たれてからでも羽根を追ってブロックに当てることは可能です。
ブロッカーが引いてしまう場合の多くの理由は
むやみにワンタッチし、軌道が変わってレシーブしづらくなるのを防ぐためですが、
あえてワンタッチして自分で拾ってしまうというやり方もあります。
そのために、手の力を抜いてアタックの勢いを吸収させるように待ち構える必要があります。
ブロック吸い込み練習
ブロックにおける練習方法として、吸い込み練習というものがあります。
チャンスとなる状況で、より確実に得点につなげるための練習です。
意図的にブロックを吸い込ませ、最短距離でのレシーブが出来るように身体に覚えさせるのが目的です。

1枚ブロックのスタンス
このサイトでのブロックのお話は、原則2枚ブロックとしての説明をメインに行ってきました。
ここでは、1枚ブロックの時の動きについて触れていきたいと思います。
基本的には勝負する
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